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呼び掛けたオレには
目も向けずに
カヨは消えていく
暁臣の背中を見つめたまま。
「…お兄ちゃん。
今の人、友達?
暁臣、って言うの?」
問い掛けるカヨの顔を
そっと覗き込むと
妹の瞳が…
先程までと打って変わって
輝いていて。
「カヨ、アイツはな…」
「どうしよ…お兄ちゃん。
町田くんと一緒にいた時より
胸がドキドキする…」
口を開いたオレに
妹・カヨが『恋に落ちた宣言』
ーーーウソだろ?
こうして暁臣の毒牙は
オレの妹にまで
飛び火したのだった…orz
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