第四章 ~ 悪魔の傷痕 ~

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内気で大人しかった妹が… 恋しただけで こんなにも積極性を発揮して キラキラ輝くなんて。 「…カヨ。 暁臣のどこに惚れたんだ? 喋ってもいねーのに。」 実家からの差し入れの 唐揚げをタッパーから 皿に移し替えるカヨに オレは問い掛けて。 「ど、どこに…って… それは…その… ミステリアスな所…とか…」 ミ、ミステリアス…って。 確かに大学内でも 暁臣のプライベートは 謎に包まれてるけど。 本音が分からない男って 女は気になるらしいし。 真っ赤になりながら 口籠もるカヨは 暁臣を思い浮かべただけで 胸が高鳴るのだろう。 ・
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