第四章 ~ 悪魔の傷痕 ~

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カヨは男に免疫が無かった分 男を見分ける力が 今まで養われてこなかったのか。 町田もそうだろうし。 それに、暁臣は… 『…“好き”…とか… そういう感情は 俺には分からない』 暁臣が以前、呟いた言葉を 頭の中で繰り返しながら。 「…暁臣はな…多分 一筋縄じゃいかねーぞ?」 オレが頬を赤らめた カヨを真っ直ぐ見つめて そう告げると。 「…うん。 そんな雰囲気だったよね…」 カヨは唐揚げの皿に 落としていた切なそうな瞳を ゆっくりとオレに向けた。 ・
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