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カヨは男に免疫が無かった分
男を見分ける力が
今まで養われてこなかったのか。
町田もそうだろうし。
それに、暁臣は…
『…“好き”…とか…
そういう感情は
俺には分からない』
暁臣が以前、呟いた言葉を
頭の中で繰り返しながら。
「…暁臣はな…多分
一筋縄じゃいかねーぞ?」
オレが頬を赤らめた
カヨを真っ直ぐ見つめて
そう告げると。
「…うん。
そんな雰囲気だったよね…」
カヨは唐揚げの皿に
落としていた切なそうな瞳を
ゆっくりとオレに向けた。
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