第四章 ~ 悪魔の傷痕 ~

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「…それ、傷痕?」 素早く脱衣したオレが タオルで腰を巻く暁臣に ふいに問い掛けたのは ーーー暁臣の傷痕。 暁臣の左肩から胸板に掛けて 20cm程の傷痕が走っている。 暁臣は小さく息を吐いて 何も言わずに 大浴場に足を進めた。 触れてはいけない 部分だったか…? 問い掛けた自分に 多少の後悔を抱えつつ 頭と身体を洗って。 その間はずっと 暁臣は無言だった。 ・
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