第四章 ~ 悪魔の傷痕 ~

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暁臣の深い溜息に オレは恐る恐る問い掛けて。 暁臣は浴槽のタイルに 頭を乗せて 高い天井を仰いだ。 「…父親と兄貴は 一応、血が繋がってる。 それ以外は赤の他人。」 暁臣が告げた内容に オレは目を見開いて。 父親と兄貴は…って。 それって… 「二号さんの息子で 元々、母子家庭で育って。 お袋が身体壊して 藤堂の家に養子に入って… 母親には会う事も禁じられて 結局、俺が18の時に死んだ。」 暁臣は愛人の子供? お袋さん、亡くなってたのか… ・
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