第五章 ~ 悪魔の優しさ ~

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「告白する?!」 「うん。 想いだけでも伝えようかと…」 大学を無事に卒業して 社会人1年目に突入し 【東雲薬品】という 中堅企業に就職したオレに 妹・カヨは唐突に言い出して。 これまでカヨが作った 暁臣へのお菓子や 差し入れの唐揚げを オレは戸惑いながらも 『妹が作り過ぎちゃってさぁ~』 と誤魔化しつつ… 暁臣に届けてみたんだけど。 暁臣は一言… 『要らね。』 と言って断る始末。 オレはカヨの気持ちを 思いながら頑張って 一人、平らげて。 空になったタッパーに 嬉しそうに笑うカヨに また、罪悪感…。 ・
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