元勇者が幼馴染みの召喚に巻き込まれました

俺は最強の勇者でした。

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ｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘ…

目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。

俺はそれを止めながら体を起こし、時間を確認する。

現在時刻・５時３０分。まだ学生から見れば早い時間かも知れないが、女が居ない我が家では俺が食事を準備したりする。これくらいで妥当だ。

さて、少々自己紹介をしますかね。

俺は凉影 夏紀(ｽｽﾞｶｹﾞ ｶｷﾉ)｡

半年前に勇者になった一般人の高校一年生さ☆

あと、夏紀と書いてカキノと読むからな。ナツキでは無い。

家族構成は

祖父、父、俺。

婆ちゃんは俺が産まれたその日に死んだ。

母さんは近所の医者と駆け落ち。

俺を取り巻く環境も重なって、とことん別の意味で女難の相が出てる気がする。