俺は最強の勇者でした。

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あーあ、こんな事ならあっちの世界に居るんだったな。 あっちならば俺モテモテだったのに。 こっちじゃ、アイツ等のせいで一切モテやしないからなぁ。 その原因の一つである、右隣の家を窓越しに眺め、ため息をつく。 躊躇うつもりもないんで、原因をさっさと言っちまいますわ。 俺の幼馴染みは、二人とも主人公みたいな奴だ。 右隣の家に住んでいる 篠原 勇司(シノハラ ユウジ) 左隣に住んでいる 相原 結菜(アイハラ ユイナ) 名前も似ているこの二人は、性格までソックリだ。 どちらも、文武両道、才色兼備等、完璧を意味するような四字熟語がぴったり当てはまる奴等。 正直、なんで勇者召喚で俺が呼ばれたのかが知りたい。 アイツ等の方がよっぽど勇者っぽいのに。 ………アイツ等なら、絶対に助けられたのに。
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