3206人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
だが、まずいな。
急いで出なければ確実に来る。
それも、勇司も連れて。
そう考え、鞄を掴み、走って家の玄関まで行く。
が、
ピーンポーン
ベルが鳴る。
あぁ、もう来たのか。
扉を開くと、そこには合計六名の男女が居た。
その中の二人が結菜と勇司だった。
「はぁぁ、死ね」
溜め息をしてから、俺は呟いた。
「いきなり死ねって酷くない!?」
「黙れ勇司、俺が一人が好きなのは承知の上で来てんだよなぁ。何故にこんな大人数で登校しなきゃなんねぇんだ?」
「えっ、だってみんなで行った方が楽しいじゃないか!!」
「それはテメェ等だけだろうが………!!嫌なんだよ、大人数ってのが」
基本、このギャルゲー、乙ゲーの主人公みたいな奴等のせいで、ろくに友達が出来ない生活。
一人が落ち着くのは必然だ。
最初のコメントを投稿しよう!