俺は最強の勇者でした。

7/10

3206人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
だが、まずいな。 急いで出なければ確実に来る。 それも、勇司も連れて。 そう考え、鞄を掴み、走って家の玄関まで行く。 が、 ピーンポーン ベルが鳴る。 あぁ、もう来たのか。 扉を開くと、そこには合計六名の男女が居た。 その中の二人が結菜と勇司だった。 「はぁぁ、死ね」 溜め息をしてから、俺は呟いた。 「いきなり死ねって酷くない!?」 「黙れ勇司、俺が一人が好きなのは承知の上で来てんだよなぁ。何故にこんな大人数で登校しなきゃなんねぇんだ?」 「えっ、だってみんなで行った方が楽しいじゃないか!!」 「それはテメェ等だけだろうが………!!嫌なんだよ、大人数ってのが」 基本、このギャルゲー、乙ゲーの主人公みたいな奴等のせいで、ろくに友達が出来ない生活。 一人が落ち着くのは必然だ。
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3206人が本棚に入れています
本棚に追加