俺は最強の勇者でした。

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まぁ、ぶっちゃけて言うならば、四人以上は精神的にきついのです。 向こうで勇者やってた頃も、パーティーは組まず、その為ギルド内で『孤高の勇者』とも呼ばれたからなぁ。 そういや、何故か帰ってきたら向こうに半年辺り居た筈なのに一日しかたってなかったんだよなぁ。 なんか、大人数による時空間干渉術式だとかなんだとか。 魔法は氷結魔法と一部の基礎しか知らんからよく解らん。 そんな一年前の思い出に浸っていると、とある女子の言葉が聞こえてきた。 「ちょっと!!折角勇司が誘ったのにその言い方は何!?調子乗ってんじゃ無いわよ!!」 「黙れ糞アマ、その口を閉ざさねぇと殴るぞ」 俺は男女平等主義です。 男尊女卑?レディーファースト?知らねぇよ。 ちょーと、脅してやると静かになる。マジウゼェ。 「ねぇ夏紀、言い過ぎじゃない?」 「ちょっと黙ってろ、俺は一人が良いのに大勢連れてきた結菜が悪い」 「でも……」 「でもじゃねぇよ」 それだけ言うと、俺はイヤホンを耳に着けて早足で学校へ向かう。 後ろで勇司のハーレムと結菜の逆ハーレムが五月蝿いが、聞こえない振り。 見ざる、言わざる、聞かざる。 後ろなぞ見ず、反論、言い返しなぞせず、音楽を流して後ろの声なぞ聞かず。
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