pink heart

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そろそろ竜ちゃんのバイトが終わる頃ねと会計を済ませると花に笑顔で見送られた。   「夕ごはんは準備してあるから」   「いつもありがとう」   花は入り口で私に手を振った。 花に見送られ、私は竜ちゃんの家へと向かった。   いつもだったら「CHOCOTTO」か川原のベンチで待ち合わせをして、散歩をしながら、竜ちゃんの家を通り過ぎて、スーパーに寄って、その日の夕ごはんの買い物をするんだけど、竜ちゃんは今日は遅れるらしい。   今、出て来たばかりの「CHOCOTTO」に戻るのもなぁと思いつつ、ふと前方を眺める。 通りを渡った先、丁度、団地と団地の間に公園があった。 その前にはコンビニがある。   そんなに遅くならないと思うし、コンビニでアイスでも買って、食べながら公園で待ってようかしら?   竜ちゃんに団地の中の公園で待ってるねとメールをして、コンビニでアイスを買って、公園へと向かった。   滑り台とブランコ、公園の真ん中には砂場と動物を象った足の部分がバネになっている遊具が並ぶ。 小さな子供が遊具で遊び、その様子を眺めながら世間話を楽しむママ友たちがいる。 公園は割りと広く、奥の部分が金網で四角く区切られていて、その中で小学生くらいの子供たちが野球をしていた。
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