にわか山ガール

5/9
前へ
/64ページ
次へ
登山道をひたすら二人は歩いた……。 「なんか……、 スゴい山道だね……。」 人一人通れるが、 時々蜘蛛の巣に、 引っ掛かる!? 「いやぁ~!? また蜘蛛の巣!?」 恵はウンザリした声で叫んだ! 美崎は、足元の木切れを拾って、 前につきだしながら、 木切れの先を円を描くように、 グルグル回し始めた! 「これで大丈夫! 行こっ!!」 「はいはい……。」 「時々……、切られた枝とか落ちてるね……。」 「切り口が、刃物で切られた感じ……。」 葉っぱは、まだ萎(しお)れていないから、新しそう……。 「こんな山に登る物好きさんが、 いたのねー!」 私たちより先に……。 「うん!」 さすが知るひとぞ知る山!!
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加