ありきたりなにこまき

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にこ「はぁー…」 とある平日の昼下がり。 私は一人、昼食を取っていた。 にこ「高校入って、ここまで憂鬱になったのはアイドル活動部の一件以来だわ…」 私は今、とてつもない問題に直面している それは… 真姫「にこちゃん?」 にこ「ぶぅほぉ!!」 真姫「うわっ!何してんのよ!」 にこ「真姫が驚かすからでしょ!!」 真姫「まったく…」 この女の子、西木野真姫が 好きなのである。 にこ「で、な、なんの用よ!」 真姫「別に?そこを通る時ににこちゃんの姿が見えたから声かけただけよ」 にこ「そ、そう…」 真姫のことが好きという事実に気づいたころから、変に意識してうまく喋れない。 特に今みたいな二人きりの状況だと…。 真姫「んじゃ、私は行くわね」 にこ「え!?」 真姫「先生に用があるの!じゃあね」 にこ「ちょ、ちょっと!」 にこ「はぁ…」 μ'sとして活動していく中で、真姫の存在がどんどん大きくなる。 一緒に練習して、合宿も行って、ライブもして。 そうしているうちに、いつの間にか視線が自然と真姫の方に向いていることに気付いた。 理屈じゃない、どうしようもなくなる気持ちが心の奥底で温度が上がっていく。 恋をしたことのない私でもわかったのだ。「ああ、これが恋か」と。
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