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「てっちゃ~ん手伝ってぇ~…」
「……はぁ…」
とある昼下がり。
ため息一つ。蘇芳に呼ばれて
トタトタと廊下を走る。
「どうしました?」
「今日の分の呪符が書ききれん。」
「やると言ったのは蘇芳でしょう?」
存じ忘れていましたが、
藍鉄と申します。
蘇芳と二人で退魔師と言う
職業(?)をやっています。
「だって~…
書くの大変なんだもん。」
「じゃあ…
刀でも鉄扇でも使えば
いいんじゃないですか?」
「ぅう~…」
しょんぼりした蘇芳に
「僕はちょっと
出掛けて来ますからね」
と言って家を後にした。
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