第1章

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「てっちゃ~ん手伝ってぇ~…」 「……はぁ…」 とある昼下がり。 ため息一つ。蘇芳に呼ばれて トタトタと廊下を走る。 「どうしました?」 「今日の分の呪符が書ききれん。」 「やると言ったのは蘇芳でしょう?」 存じ忘れていましたが、 藍鉄と申します。 蘇芳と二人で退魔師と言う 職業(?)をやっています。 「だって~… 書くの大変なんだもん。」 「じゃあ… 刀でも鉄扇でも使えば いいんじゃないですか?」 「ぅう~…」 しょんぼりした蘇芳に 「僕はちょっと 出掛けて来ますからね」 と言って家を後にした。
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