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「藍鉄!よく着たな!!」
「驚かせないで下さい!」
手を引いたのは狐鉄でした。
「おなかすいたんだもん。」
耳をぴこぴこ動かして、
膨れっ面になっている。
「はい。
ちゃんと持ってきましたよ?」
「おいなり♪おいなり♪」
ぱあっと笑顔になる。
この顔を見ると何故か
幸せな感じがする。
「ありがと藍鉄♪」
ちゅっと狐鉄は
僕の頬にキスした。
「なっ…ちょっ…と………」
「藍鉄、顔真っ赤じゃん」
ゲラゲラと笑う狐鉄。
「え…だって…だって」
「時雨にぃがさ、
女の子としかやんないヤツは
人生暇人だよ。って
言ってたからさ~」
「時雨兄さま…」
少し脱帽した。
いやかなり脱帽した。
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