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教団が無ければ、王国は出来ず戦争は続いた。
そして王国を造ったのは、ホマル人で、それはホマル人の為のもの。
ハルー人は、ホマル人の作った法律に従うしかなかった。
そしてその制度を変えるのは、難しいとオルガは言う。
それでもと食い下がるエルドに対し、新たな敵が現れる。
憲兵団のトップ、グンデス・ベルードだ。
兼ねてより教団と繋がりがあると言われているのが、その憲兵団である。
彼の乱入により、会談は中止し、一行を一抹の不安が襲う。
しかし当初の目的は達成した、と言うベルネを始め、エルドも同じく喜ぶようにする。
そして久し振り……と言うよりは初めての、エルドとルティエは二人きりで街を歩く。
観光やアイスクリームを通じて仲を深めた二人は、ユークの妻であり、壊滅した筈のルド村の住人である、マリアと娘のケイシーと再会する。
連絡の寄越さぬユークの事について話し合い、マリアの思いを知り、改めて教団と戦う事を決意する、エルド。
そして彼女と、ウィルベインのリーダーであるルーカスの情報により、目指す場所を北の技術都市ベリントンに決めるのであった。
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