19 ~賢者を求めて~

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 一方、そのソランがいる病室では、外出を終えたエルドとルティエがいた。 「リアレーオに入った時は、お蔭で助かりました」  フェンデリックがすぐ後ろに控え、ソランはエルドの言葉にそうかそうか、と笑って照れている様であった。 「俺達の方こそ礼を言わなきゃな。本当は軍がやんなきゃいけないことだったんだが、お蔭で救われた」  エルドとルティエが選んで買った、差し入れの果物を眺めつつ、ソランが言う。 そしてその視線が、心配そうに怪我を見るルティエに向けられる。 「ハルー人に精霊か……。陛下に話したんだってな。どうだった?」 「途中で憲兵団のグンデスさんが乱入して来て、うやむやのまま終わっちゃいました」  ルティエが答える。 「グンデスめ……。アイツが賢い事は認めてやる。知ってると思うが、俺達軍と憲兵団は昔から仲が悪くてな。どうしてこうなっちまったのか……」 「それは……」 「お前さん達に愚痴っても仕方ないか。お見舞いありがとうな」  ソランのその言葉の終わりに、部屋のドアを誰かがノックする。 「入って大丈夫だ」  ソランが返事をすれば、フェンデリックの後ろのドアが開き、二人の軍の男がこちらを覗いていた。 「ういっすソランさん。っと、お客さんがいましたか」
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