19 ~賢者を求めて~

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「そろそろ集合の時間だ」  エルドはルティエにそう告げた。 「フェンデリックさんは……」 「クソッ!」  エルドがフェンデリックの方を向いたその時、先程まで三人がいた部屋の中から、ソランの大声が突然響いた。 そして間髪入れずに扉が開き、ソランが服を着ながら飛び出して来た。 「ソランさん!?」 「父さん!?」 「お前達まだいたのか!」  ソランはエルド達を見て驚き、少しだけ考えている様子だ。 その後ろから二人の軍人が慌てて後を追いかけて来る。 「ソランさん怪我がまだ!」 「エルド君。君はシス教団と戦っていると言ったな?」  ソランがそんな同僚の声に耳も貸さず、エルドの瞳を見据えて、訊いてくる。 「は、はい」    ソランの剣幕に、少々圧倒されながらも、エルドは答える。 「フェンデリックも何れは知る事になるか……」  ソランの言葉に、フェンデリックの瞳孔が少しだけ動く。 「どうしたんです?」  フェンデリックが訊く。 「しかしソランさん……!」 「グンデスの周りを捜させていた俺の部下がやられた。エドワードだ」  同僚の制止を聴かず、ソランはエルドとルティエが聴く前で話す。
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