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そして繰り返される人殺しの光景と、信じたくも無かった事実を前に、自分を見失ったエルドに対し、イルザは訴える。
「自分のするべき事を、自分で見つけろ」と。
それでも迷うエルドに響く確かな事実。
それこそが、自身の戦う意味となったルティエによる、唄であった。
導かれるように、彼女の元へ向かうエルドの背中を押すルーカス。
そして混沌の教会の中で、ハルー人の少女とホマル人の少年は、再開する。
混乱していたエルドの前に現れたルティエを守る事こそが、今のエルドの戦う理由となった。
そんな喜びも束の間。
教会内にて、突如として凶悪な魔物、ガーゴイルが出現する。
見境なく暴れ回るガーゴイルにより、教会は崩壊寸前となるが、尚も人と人による争いは続く。
ルーカスはそれを見て、正気な者のみで逃げようと言うが、エルドはそれを否定する。
教会が崩れればガーゴイルが街に放たれ、それこそ先程ルーカスが言った関係無い人まで巻き込んでの惨劇が始まってしまう。
エルドの必死の訴えにより、残って戦う事を決意するルーカス達。
尚も続く止む事のない人と人による戦いの最中、天よりルティエの声が響き渡る。
誰かに愛されて育った同じ人____。
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