血と涙と心の刃

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俺が返事をする間もなく、凜子は俺の股間に唇を這わせる。 運転に集中できない。 それにここは国道だから、隣を走る車に覗かれでもしたら面倒だ。 ―――仕方ない・・・。 車の進行方向を変え市の郊外へと向かう。 日中の今はさほど目立ってはいない。 しかし夜になればこの建物は、キラキラとしたネオンが輝きいやらしくこの文字を瞬かせる。 2年前の夏、俺はここで初めて繭李を抱いた。 あの時以来、もうこういう場所を訪れる事はなかったはずなのに・・・。
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