血と涙と心の刃

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バスタオルで体を拭いていると、背後から凜子が抱き付いてくる。 細い体の線を感じた。 しかしこの感触はどこか物足りなく、まだ行為を始めてもいないのにどこか虚しさを感じる。 ―――・・・違う!! もうしばらく繭李の体を抱いていない。 俺が直近で抱いた女は・・・。 「ねぇ・・・、しよ?」 「ああ・・・。」 凜子に促されるままベッドに向かった俺。 脳内を支配するモヤモヤ。 違和感を抱きながらも、俺は凜子をベッドに寝かせてその上に跨った。
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