血と涙と心の刃

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首筋に舌を這わせ、早速凜子の体を愛撫する。 昔は慣れていたはずの行為。 だけど今は、動きの1つ1つが覚束ない。 まるで何かに抑えつけられているかのような違和感。 ―――全く興奮しない・・・。 体は正直だが、感情はそれに伴わず昂りはしなかった。 どれだけ触れても、何度キスを交わしても・・・。 「クッ・・・!!」 不甲斐無い自分が嫌になる。 なかなか昂らない俺の姿を、凜子は下から悲しそうに見つめていた。 「雄哉・・・やっぱり・・・。」 この先に続く言葉を言わせたくなかった。 不自然を承知でキスをして、凜子の言葉を無理矢理遮る。 できるなら、彼女に恥をかかせたくはなかったから・・・。
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