92人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ・・・?あれっ!?」
思わず声のする方に視線をやった。
そこには若い男女が3人で談笑する様子があり、そのうちの1人は携帯電話を耳に当てている。
―――「雄哉さん、お疲れ様ッス!
こんな時間にどうしたんですか?」
耳元で大きく、店内の雑踏に紛れて小さく聞こえる昂太の声。
彼はまだ、俺が同じ店内にいる事を気付いていないのか・・・?
「いや・・・、悪い。
間違えて掛けただけだ・・・。」
適当な言い訳。
しかし昂太はおもむろにこちらを振り向き、俺の姿を見つけて「あっ!」と声を漏らした。
最初のコメントを投稿しよう!