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「あぁ・・・、すみません。 今日繭李をお借りしてました。」 携帯電話越しではなく、目の前で発せられたその声。 昂太には決して悪気はなく、ただ同級生たちとこのファミレスで談笑していただけの事なのだから。 「あ・・・、いや。 俺は別に構わんよ・・・。」 俺は繭李が誰と出掛けようが気にしない。 だけど繭李は・・・。 つかつかと俺の方へ歩み寄って来る繭李。 元いた席には、彼女の同級生と思われる男が1人タバコを吸っている。 「雄哉、仕事は?」 笑顔で俺に話し掛ける繭李。 この笑顔の裏にある本心が、俺にとって何よりも怖い。
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