92人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「まだその香水付けてんだな・・・。」
記憶の中に刻まれた香り。
“POISON”の甘い香りは、学生時代から凜子が愛用する香水の香り。
当時の俺はまだ若くて、甘い香りを漂わせる凜子の体を欲望のままに抱いた。
まるで“POISON”の香りを媚薬とするように・・・。
凜子とのセックスはとても良くて、甘い香りが俺の本能を刺激し感情を昂らせる。
「フフッ・・・。
この香りで昔の私を思い出してくれるかな・・・って、ちょっとだけ期待したからさ。
久しぶりに付けてみたけど、やっぱり覚えててくれたんだね。」
素直すぎる凜子の言葉。
何でも思いを口にできる所は今でも変わっていない。
だけど・・・。
最初のコメントを投稿しよう!