血と涙と心の刃

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「まだその香水付けてんだな・・・。」 記憶の中に刻まれた香り。 “POISON”の甘い香りは、学生時代から凜子が愛用する香水の香り。 当時の俺はまだ若くて、甘い香りを漂わせる凜子の体を欲望のままに抱いた。 まるで“POISON”の香りを媚薬とするように・・・。 凜子とのセックスはとても良くて、甘い香りが俺の本能を刺激し感情を昂らせる。 「フフッ・・・。 この香りで昔の私を思い出してくれるかな・・・って、ちょっとだけ期待したからさ。 久しぶりに付けてみたけど、やっぱり覚えててくれたんだね。」 素直すぎる凜子の言葉。 何でも思いを口にできる所は今でも変わっていない。 だけど・・・。
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