92人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま、今はもう昔みたいにはいかないよな。
お前は結婚したし、俺もようやく彼女できたし。」
本当はお互いに相手がいたって関係ない。
だけど今の俺は、自ら女を誘う事なんてできなくて・・・。
凜子は目を見開き驚いた表情を浮かべる。
きっと彼女は、俺に昔のような関係を求めていたのだろう。
「あ・・・、そっか。
彼女できたんだね・・・。
ちょっとだけ・・・安心した。」
凜子の顔が悲しそうに歪んで見えるのは気のせいだろうか?
彼女には夫も子どももいる。
以前は俺の事を好きだと言っていても、今は家庭を持ち幸せに過ごしているんじゃ・・・?
最初のコメントを投稿しよう!