血と涙と心の刃

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今後誰かと体を重ね、成り行きで付き合う事もあるかもしれない。 だけど俺の気持ちは、きっと笑美を見たまま方向転換する事はできないと思う。 ―――もし、笑美以上に好きになれる女が現れたら・・・? そんな出会いが今後あるのだろうか? ただでさえ同僚以外の異性と関わる事が少ないこの現状。 新しい出会いなんて、そう簡単に訪れる訳がない・・・。 「とりあえず車出すぞ?」 黙りこくってしまった凜子に再び声を掛け、俺は市街地方面に向かって車を走らせる。 時刻はもうすぐ15時。 俺はまだ昼食を取っていなかった。
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