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「なぁ、腹減ったからどこか店入るべ?
悪いけど食事に付き合ってくんない?」
市街地からバイパス方面に延びる国道沿いには多くの飲食店があった。
俺は凜子に付き合ってもらい、どこか飲食できる店に入って話をするつもりでいたのだ。
しかし凜子は難色を示し、予想もしていなかった言葉が彼女の口から発せられる。
「2人きりでいたいな・・・。」
「えっ・・・?」
「久しぶりに会えたんだから、雄哉と2人きりでいたい・・・。」
目を潤ませ甘い香りを放つ凜子。
昔はこの誘惑に弱かった。
だけど、今はもう違う・・・。
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