落花流水

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彼から告白を受けてなんとなく恋人同士になった私たち。 もう二ヶ月も経つのに彼への好意は一向に生まれず、友達以上恋人未満な関係が続いている。 横で微かな寝息を立てている彼は私を振り向かせたいらしく、あらゆる手を使って私の気をひこうとしているが、いつも失敗に終わっている。 ぼうっと空を見上げた。 紺青の空はすぐ目の前まで迫っているというのに、どうして人を殺してはくれないのだろう。 あの無情な空に呑まれて、呼吸が停止するくらい首を絞めて欲しいのに。 やり場のない憎悪の念を、隣にいる彼の首に爪を立てることで晴らした。 悠々と生きる人間がこんなにも憎らしい。全て壊してしまいたい。
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