恋愛相談 【JYUNPEIの場合】

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僕は頭を振ると 「……げた……んだ」 口をとがらせる芦屋の隣に 大の字に身を投げた。 「あ?」 切れ長の皮肉な瞳に 見下ろされる――。 「逃げたんだよ!」 僕は勢いよく叫ぶと飛び起きた。 「それだけ言って、逃げ出してきたっつーの!」 芦屋に噛み付きそうな至近距離で 自分のふがいなさを暴露する。 「――威張るなんて逆にすげえ」 肩をすくめて芦屋が苦笑した。
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