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今日の出来事すべてが
夢だったみたいな気になった。
「いい機会だからこれきり忘れるんだな。それよりみなみと本気で付き合ってやれよ」
同じ年のくせに
時々芦屋は兄貴みたいな顔して僕を諭す。
「あ、今」
そして
「できたらとっくにそうしてるよ、バカって思っただろ?」
勘がいい。
忘れろと言われれば言われるほど
きっと僕は樹里さんの事ばかり考える。
まるでそう
取憑かれたみたいに――。
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