恋愛相談 【JYUNPEIの場合】
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彼女の涙を見た時から 少し頭がおかしくなっていた。 『彼女』がいるかと聞かれて どうしても『いる』なんて言えなかった。 いや。 僕に彼女がいようがいまいが樹里さんは一向に気にしないだろう。 それでも――。 「じゃあ、好きな人だ?」 たれ目気味の、大きな黒い瞳。 折れそうな細い指にできた 小さな赤い火傷の痕。 僕の胸は切なくしめつけられる。
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