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彼女にはきっと恋人がいるなと思った。
さっき電話してきた奴だ。
今夜の約束をドタキャンした世界一馬鹿な男。
「ごめん、冗談……言いたくないよね」
まずい。
彼女がこの話を終わらせようとしている。
僕の頭の中で声がする。
今しかないぞ。
こんなチャンス、今しかない。
「言ってもいいですか?」
まずい。
「僕……ずっと前からあなたが好きです!」
僕は
暴走していた――。
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