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玄関のチャイムが連打で鳴った。
どうやら俺の必死の誘惑が実を結んだらしい。
「純ちゃんが悩ましい声出すから来ちゃった」
「バカ！声でかい！」
派手なジャージ姿で
ロリポップキャンディーくわえた芦屋を家へ引きずり込む。
「怒んなよ、可愛い顔してさ」
部屋に入るなり遠慮もなく僕のベッドにダイブした。
学校では見ることのない眼鏡に前髪ちょんまげ姿で――。
「で、何がやばいの？」
けだるそうに頬杖をつく。
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