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――じゃさっさと出てけと言ってやった。
こんな時期に家出してウチに転がり込んできたくせに、態度デカすぎる。
「嘘、怒ってるん?」
するとこいつは甘え声を出してベッタリとくっついてきた。
「だってさ、ずっとほったらかしとかイヤなんだもん。構ってー」
さっきのもう一回して暖まろ、と言ってオレを畳に押し倒す。
オマエはオレの時間をどんだけ邪魔すれば気が済むんだ?
香水臭さにいっそうイラついて、ポーズボタンを押してコントローラーを放り投げたオレは、アイツをひっくり返して馬乗りになった。
ニットの下でぶるんと揺れた胸も、今は何とも思わねえ。
――このブス。
オマエじゃもう、勃たねえよ。
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