第十二話 DUEL!DUEL!DUEL!

44/49

7552人が本棚に入れています
本棚に追加
/199ページ
「なるほどな。とにかく一歌が何か企ててるのは解っちゃった。いやまぁ、かなり前から察してはいるんだが」 衝撃の事実はさておきとして、とにかく話が進んでいない気がする。 「そんで、結局玲緒奈は何で決闘仕掛けて来たんだよ?」 「うふふ、心配しなくてもぉ、約束はちゃぁんと守りますよ。これで晴れて、先輩は自由の身です。私と会う時も二足歩行していいですよ」 「約束の心配じゃなくて理由を聞いてんの!そんで俺はそこまでの人権剝奪をお前に許した覚えはねぇ!」 「はいはい、じょーだんですよぉっと。そもそも、私は今回の〈EXジョブ〉取得にあたって気が付いたんです。先輩や黒々さん達マジぱねぇって。それが例えゲームでも、ここまで本気でやれる人カッコイイなって。私はたくさんのお友達の支援とか、ワンチャン動画の収益化いけるかもとか、そういうのあってなんとか辿り着けましたけど、先輩達は『強くなりたい』の一念突破でしょ?なんていうか、私も同じ景色を見るきっかけになったというか、今後この道で食べていくにあたって良い勉強になったというか、そんな感じです」 「はぁ?そりゃどうも?え、お前この道で食っていくの?」 「最近の活動で、どうやら私にはその才能があると気付きました。何にせよ高校卒業してからになりますが。あとは個人勢でいくか事務所を狙っていくか。顔出しでいくかVでいくか……」 プレイスタイルは人それぞれ。それはこの〈IAO〉内に限った話ではなく、ゲーム全般をプレイするにあたっての話にもなる。課金でガチる人。無課金に誇りを持つ人。一つのゲームをじっくりまったり楽しむ人。話題のゲームを片っ端からかじる人。他の趣味と両立する人。大きなサークルに入って楽しむ人。ソロプレイが好きな人。夫婦で楽しめる人。親子で遊ぶ人。 人それぞれ全部正解で、不正行為に該当しない限り不正解は存在しない。
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7552人が本棚に入れています
本棚に追加