第十二話 DUEL!DUEL!DUEL!

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  「お前が……L@VERだったのか?」 そっちだったんかーい!と、茶化してツッコミたいところだったが、これはマジのマジで驚きだったので、俺の声音もつい低くなるってもんだ。 「ふふふ、そうさ!あえて黙ってきたが、実は俺がL@VERだったのさ!」 「てめぇ、一体何が目的だ!俺の一歌をどうするつもりだ!俺が早坂をラバーだと疑った(くだり)の時どんな心境で聞いてやがったんだよっ」 「聞いて驚け!マジで偶然だ!深夜に狩りに誘った野良プレイヤーがクラスメイトの妹だったことを俺もつい最近知り、マジでビビッていたところさ!ずっと頬の筋肉と格闘しながら早坂ラバー疑惑の話を聞いてるのはしんどかった。やっと言えてスッキリしたまである」 「そ、そうか、偶然か。そんなこともあるのか」 それで済むか、と言いたい気持ちはあるが、フレンドのフレンドがリアルの知り合いと繋がってた、くらいのことは長くゲームをやっていればなくもないらしい。友達の友達が芸能人の親戚、くらいの確率だろうか。 「さらっと『俺の』一歌とか言ってたぞあいつ」 「引いてやるな野口。そういう病気なんだ」 特に内緒にする気もない声量で内緒話をする野口と早坂。シスコンは病気じゃない、個性だ。 広島が〈IAO〉プレイヤーだと聞いても動揺しないということは、やはりこの二人も知っていたということか。 「まさか全員グルなのか?何で黙ってたんだよ?」 「一歌の希望ですよ。寧ろこんな面白いことを黙っておけず、レート先輩とミズミズ先輩以外には伝わってしまったってとこですね」 ようやく敗戦のショックが落ち着いたらしく、玲緒奈がスピーカー越しに語った。
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