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「ねぇ、科楽?」
うたた寝をしている俺は、CCがそのように話しているのに気が付くとまた寝る。
「起きろ!」
CCは、俺の鳩尾を的確に捉え呼吸困難になりながら目が覚める、起こされるので、死にかけるのは初めてだ。
「ごふぁ!! み……みぞうち……」
「鳩尾だよ!! で、話するけど。私って元々猫なんでしょ? 元々の品種を聞きたいんだけど?」
呼吸困難でそんな事を聞いてる余裕が無い、何言ってるんだっけ?
「ふぅ……えーと身長132の……」
「ちょっと!? 何さらりと私のプロフィール公開してるの! 違う、品種だよ品種!」
あー品種か、かといって猫が好きだが品種までは詳しくない、正直言えば黒猫は全部黒猫と認識しているレベルだけど、猫の顔なら覚えられると自負している。
「あー、少し待ってろ調べるから」
自室に戻り調べると言いながらベッドに横になり寝る。数時間が経った後、何かの恐怖が俺の目を覚ました、そこには人とは思えない顔でこちらを睨んでいるCCが、さながら鬼いや、夜叉の方が正しい。
「ド、ドウシマシタシーシーサン」
ぎこちないしゃべり方は、恐怖していると自分でも思うぐらいぎこちないレベル。
「何がどうしたじゃない……こっちとら品種を聞いて何時間待っていたと思ってるんだ? あ!? 今すぐ貴様の手足を引き抜いたろうか!!」
怒りでおのれを失う事はよくあるが、ここまで失うとは……俺は一枚の紙をCCに見せた。
「なんだ……これは?」
「お前の品種だよ、正直俺では分からないが多分それで有ってる、寝たのは……そのすまなかった……ごめん」
「ふん! 調べたなら素直に見せればいいんだよ! バカ……」
なんか最後に引っかかるが、聞かなかったことにする。さて、寝よう。
第四話 終了
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