8人が本棚に入れています
本棚に追加
いつも元気なCCが寝込んでいる、どうやら夜中裸で寝ていたのだろう。
「あぁ……鼻が詰まる……」
「裸で寝てたからだろ……ほらゆっくり寝てろ」
おとなしく普通の子猫のようにじゃれてくる、とても可愛い。
仕方がないので家に医者を呼ぶことにした。
医者はしぶしぶ来たのか、顔見知りなのか知らないが不満を垂らしながら「猫は見たことないんだけどねぇ……」と困っていた。
「ルナすまんな、お前ぐらいしか頼める医者がいなくてな」
「いいわよ、それに貴方が作った子を診察できるなんて楽しみだったわ」
相変わらずの変わった医者である。
ルナはいろんな機材を用意し、簡易的な診察室みたいになった。
体温計を出してルナは少し動きを止め。
「科楽、この子今何度?」
「さぁ? 知らん、熱計ってないからな」
「ん~なら、クーちゃん読んできて? そして貴方は外に出なさい」
クーディスを呼び、俺はリビングで趣味の麻雀の牌を吹いていたら、CCの悲鳴が聞こえた。どうせ、注射や苦い薬でも飲まされたんだろう。
悲鳴が聞こえたのをすっかり忘れてたら、ルナが顔をテカテカにしながら。
「今日は楽しめたわ、またお願いね」
ルナを送って、リビングに戻るとCCは全てを悟ったような顔をして。
「もう……風邪ひかない……」
いったい何があったのだろう。
第五話終わり
最初のコメントを投稿しよう!