8人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ、飲みすぎたー気持ち悪い……」
俺の名前は、五月雨科楽(さつきあめ かがく)という、何処にもいそうな、とある小説の作者である。
一人夜道を寂しく歩いていると、一匹の猫が苦しそうに倒れこんでいる。
「おーい大丈夫か?」
返事が無かった、そりゃそうだ。人が苦しんでいて倒れている時に、元気よく「今、怪我してるんだ」なんて言うわけがない。ましては猫であるため、意思疎通ができるわけがない。
「仕方ない、治してやるか。こんな日に目の前で死なれたらテンション下がるからな」
俺は、その猫を家に連れていく事にした、死なれたくないのは何もテンションが下がるだけではない。猫が好きであり、なんかこの猫を見捨てたら後悔しそうだった。そんなことを考えてるうちに家に着いた。
「お父さん、今日帰って来なかったんじゃないの?」
この子は、クラーディス・チェリーブルム。昔作った作品の中で登場した俺の分身みたいな物、今では娘として共に生活している。
「クーディス、酔い醒ましと水を持ってきてくれないか? この猫を治す」
俺は、自分の研究室に猫を連れて行き。バイオ機に入れ内部と外部の損傷している部分を回復させる。二、三時間で終わるか。
酔いと疲れで、酔い醒ましと水を飲んだ時に爆睡してしまった。起きたときにバイオ機を見てみると。猫が少女に変わってしまっていた。
「あ、やべぇ……このバイオ機治すだけじゃなくて創造するやつだった、しかもクーディスと殆ど一緒じゃないか」
クラーディスと違う所は、身長と目の色と猫耳と尻尾が有るかないかぐらいの違いでしかなかった。まぁ悔やんでもしょうがない。
「CC……Crazy Catの頭文字からCCでいいか」
最初のコメントを投稿しよう!