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俄にチワワたちがザワザワとしだした。
っつっても少し浮かれてるぐれえで叫ぶようなのもいねえし、最小限のざわめきだ。
これなら文句言われる筋合いはねえな。
生徒会が来る。
「に、西ノ宮様ぁ......」
「あぁ、今日もかっこい...!」
先頭真ん中のえっらそうな赤い頭が生徒会長。
所謂俺様バ会長。名前は西ノ宮 帝。
あ、因みに俺は会長の親衛隊隊長もやってっから。
素敵、とか? 言うわけねえだろ。
あいにく、チワワらみてえに純粋じゃねえんでな。
「青井様だよぉ......!」
「いつか本当の笑顔を見せて欲しい......」
会長の右斜め後ろにいる紫頭の下手くそな笑顔張り付けてんのが副会長。名前は青井 空。
名前が綺麗だ。
名前は、な。
せっかく清々しい名前だっつーのに......腹は黒いし言うことがチワワらからすりゃえげつねえ。
もったいねぇ。
こいつに千秋とか......本当にもったいねえ野郎だよ。
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