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「…あれ?茅葉は?」
「大臣いわく、オレ達のクラスに茅葉未来という生徒は居ないらしい…」
「…乙ね」
「だな…」
文秋のその言葉に、他の生徒達の仕方ないと言いたげな溜め息が漏れた。
そして、他のクラスのバスより十歩遅れて2ーAのバスが出発し、桜木ノ高校から離れ…
♪~…
「ん?」
ふと、文秋の携帯が着信を知らせた。
「もしもし?」
『止めてえぇ!!バス!!止めてえぇ!!』
「み、未来か!?」
「え!?」
文秋の言葉に生徒達がざわつく。
「未来!オマエ今どこにいるんだ!?」
『バス!!窓!!開けて!!茅葉クンここおぉ!!』
文秋は未来の窓と言う言葉に反応して、車内の窓を開けた。
………。
「あ!未来!!」
「フミアキぃ!!」
フミアキがバスを全速力で走りながら追いかけているボクに気がついたのを確認してフミアキとの電話を切った。
「先生!未来が!未来が来ました!」
『暁先生、一旦停車しますね!』
「いや、止まらなくて結構です」
『「ええぇぇ!?」』
暁先生の塩対応に、車内にいた生徒達と運転手の驚きの声が響いた。
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