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雪が降り積もる中、ダンボールに仔犬が捨てられているように、一人の赤ん坊が道端に捨てられていた。
赤ん坊を発見したのは、大学生の赤沢義樹。
引っ越したばかりの新居に向かう義樹は、何気なく裏道を通って歩いていた。
この道は滅多に人が通らないような狭い道だ。
義樹は物珍しそうに辺りをキョロキョロと見回しながら歩いていた。
「オギャー!オギャー!」
義樹の耳にか細く鳴き叫ぶ声が届く。
そこで赤ん坊の入ったダンボールを見付けた。
洋服も着ていない、産まれたままの姿の赤ん坊は、この寒空のせいか裸で震えていた。
しかもまだへその緒がついたままだ。
おそらく生まれてからそう時間は経っていないのだろう。
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