4584人が本棚に入れています
本棚に追加
「健太君!また、おねしょして悪い子ね!約束ノートに、もう、おねしょしないって書いたでしょ!」
「ごめんなざい」
健太は大粒の涙を流し泣いている。
「約束ノートに書いた約束破った子はどうなるんだっけ!?」
施設で働く浅見洋子は、眉間に皺を寄せながら健太を叱っている。
「…洋子先生に打たれまず」
健太は震えながら小声で答えた。
「そうよ叩かれるのよ!約束破るような子は、先生にお仕置きされるのよ!」
洋子はそう言うと、健太の頬を平手で叩いた。
「バチン!」
子供の頬を叩く音にしては、やけに大きな音が部屋に木霊する。
それほどの力で健太の頬を叩いたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!