第八章

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その日は藤堂と斎藤が慌ただしく動いていた。 「一、どこかに行くのか?」 気になった蓮は斎藤に聞く。 「あぁ、隊士の募集だ。留守の間は三番隊を頼む」 「任せろ」 こうして斎藤と藤堂は江戸に向かった。 新しい隊士を入れるために。 蓮は稽古をつけるために道場に入る。 そこは。 屍が散らばっていた。その真ん中に立つのはー 沖田総司だった。 「情けないですね、皆さん弱すぎです」 蓮は極力関わらないように三番隊の元に向かう。 「立花先生、指南お願いします!」 蓮は嫌な顔せずに的確に教えていく。 それに加減を弁えているので蓮と一対一をしたがる隊士も多い。 「もう少し相手を見る目に余裕を持て」 「まだまだだ。それでは対応できん」 ダメ出しでも隊士は生き生きとした顔で蓮に挑む。 「よし、今日はここまでだ」 稽古を終えて蓮は部屋に帰っていった。
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