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その日は藤堂と斎藤が慌ただしく動いていた。
「一、どこかに行くのか?」
気になった蓮は斎藤に聞く。
「あぁ、隊士の募集だ。留守の間は三番隊を頼む」
「任せろ」
こうして斎藤と藤堂は江戸に向かった。
新しい隊士を入れるために。
蓮は稽古をつけるために道場に入る。
そこは。
屍が散らばっていた。その真ん中に立つのはー
沖田総司だった。
「情けないですね、皆さん弱すぎです」
蓮は極力関わらないように三番隊の元に向かう。
「立花先生、指南お願いします!」
蓮は嫌な顔せずに的確に教えていく。
それに加減を弁えているので蓮と一対一をしたがる隊士も多い。
「もう少し相手を見る目に余裕を持て」
「まだまだだ。それでは対応できん」
ダメ出しでも隊士は生き生きとした顔で蓮に挑む。
「よし、今日はここまでだ」
稽古を終えて蓮は部屋に帰っていった。
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