プロローグ

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何をするでもないが、家の中ではベッドの中が一番安心できる場所だ。 ベットの中から祐太は、棚の上の写真を見た。真ん中で指でブイサインをつくる自分。そして、その後ろに、母。 ベッドの中から写真立てに手を伸ばし、祐太は少し、写真のホコリを拭き取った。 笑っている。僕も、母さんも。 祐太は時計を見た。2007年10月24日の、23時30分を知らせている。 「……もう寝ようかな。」 祐太は明かりを消し、ゆっくりと眠りについた。
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