第1章

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少年に攻撃をしていた大人一人の足元に一つの手榴弾が転がり、もう一つは大人が密集している場所に置いてある真っ赤にペイントされたドラム缶に転がった。 ドラム缶の表面には『火気厳禁』と見易く白文字で書かれていた。 1つ目に爆発した手榴弾は、大人の足元に行った手榴弾だった。 中の炸薬が爆発し、仕込まれていた鉄の破片が空間に飛び散る。 足元で爆発された男性は、脚が吹き飛び体中に鉄の破片が数十個突き刺さり、その男性の近くにいた何人かの大人も体に破片が刺さる。 もう一つの真っ赤にペイントされたドラム缶に向かった破片手榴弾も爆発した。 ドガァァアァン!! 先ほど男性の足元で爆発した手榴弾より数倍の爆発が起き、ドラム缶近くにいた数十人の大人が吹き飛んだ。 手榴弾には、それほどの炸薬は、入っていない。 では、何故あそこまで大規模な爆発が起きたか。 理由は簡単だ。 大規模な爆発が起きた理由は『真っ赤にペイントされたドラム缶』にある。 赤色のドラム缶には、可燃性の高い液状物が入っている。 例えば、ガソリン・灯油などなど。 どうやら、赤色のドラム缶に入っていた可燃性の高い液状物は、ガソリンだった様だ。 まぁ、それほどドラム缶の中に入っていなかった様でアレほどの爆発で済んだ様だ。 だが可燃性の高い液状物の厄介な所は、ソレだけではない。 液状物は、固形物より燃え尽きるまでに少し時間が掛かる。 燃えている液体が人体や服に附着したらどうなると思う?
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