第1章

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投げ捨てられたジッポーライターは、地面に飛び散ったガソリンに向かって落下。 少年は、ジッポーライターが地面に落ちきる前に出口に向かって歩き始めた。 少年が、出口から出ると同時にジッポーライターがガソリンの海に着水した。 ジッポーライターに付いた火が、ガソリンに引火。 それにより、先ほどまで激戦だった廃墟倉庫は、火の海と化し地獄と早変わりした。 少年は、外に置いてある一台の黒と赤にペイントされたスポーツバイクに跨がり、ポケットから携帯電話を取り出し誰かに電話を掛け始めた。 掛けた電話の相手が出たのか、1分もしない間に話しを終わらせ携帯電話をポケットに仕舞った。 少年は、スポーツバイクのエンジンを掛けてハンドルを捻りバイクを発進させ、廃墟倉庫から離れた。 少年の離れた廃墟倉庫は、未だに火が消えず、轟々と音を立てながら燃えていた。 この炎に気付いた町外れの住人が、警察に通報したが、消防隊などが駆け付けたのは、町外れな為、1時間後だった。 その時には、既に中にいたギャング達は、黒く焼け焦げて炭と化していた。 身元確認すら出来ず、警察はギャング達の付近に焼け焦げた銃や空薬莢を見て、ギャング抗争と予想しこの事件は、幕を閉じた。
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