578人が本棚に入れています
本棚に追加
その夜も酒宴が始まった。
秀吉もまたその席にいた。
蘭丸がまた呼びに来た。
「お呼びです」
「お館様がでございますか?」
美加は笛の音を聞きながら、酌をしながら、
自分が意外にすんなりとこの時代に馴染んでいるのに驚いた。
“しかし、わたしは何をしていてここに来たのだろう…?
どこにいたというのだろうか…?"
この記憶になじみのない戦国時代の酒宴の席で
美加はまた物思いにふけってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!