さかずきを賜る姫

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その夜も酒宴が始まった。 秀吉もまたその席にいた。 蘭丸がまた呼びに来た。 「お呼びです」 「お館様がでございますか?」 美加は笛の音を聞きながら、酌をしながら、 自分が意外にすんなりとこの時代に馴染んでいるのに驚いた。 “しかし、わたしは何をしていてここに来たのだろう…? どこにいたというのだろうか…?" この記憶になじみのない戦国時代の酒宴の席で 美加はまた物思いにふけってしまった。
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