知られたくない姫

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『姫、お館様の寵をいただいたということは、赤子を授かっていても不思議はないということ。』 その言葉に美加は声がうわずり、段々赤くなる。 「蘭丸様、な、なにを…。」 「蘭丸様、あとはわたくしが。」 そばに控えていたさくらが助け船をだしてくれた。 「一人にしてください。 さくらも、身支度は自分でしますので、一人にしてください。」 急に不機嫌になった美加を見て、さくらと蘭丸は顔を合わせて不思議がった。
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